アルフレッド・マーシャル 経済学原理 8ページ

連続性の原理」が適用されているもうひとつのものに、言葉への使用がある。明確に定義したグループ群に、経済的な商品を分類しようと試みられてきた。そのグループ群について、多くの短いけれど鋭い案をだすことが可能であれば、論理的かつ正確でありたいという学生の要求をみたすだろうし、深淵な雰囲気と同時に手軽に論じることのできる信条を好む一般の人々の要求もみたすだろう。しかし大きな影響が生じるのは、この試みを認めたときであり、自然が何もしないのに分割線がはっきりしたときである。経済の原則が単純で絶対的なものになればなるほど、より大きな意志がはたらいて混乱となるだろう。経済の原則に語られる分割線は、現実の生活に見いだせないかもしれない。でも混乱のさなかで、実行にうつす試みがなされるだろう。現実の生活には明確な分割線などなく、資本と資本でないものの間にも、必需品と必需品でないものの間にも、生産的なものと生産的でないものの間にも分割線はないのである。(さりはま訳)

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