アルフレッド・マーシャル 経済学原理1 .Ⅱ.27

経済学者がこうした動機にもとづく行動を計算することを妨げるものとは、意志の欠如なのではない。能力の欠如なのである。さらに経済学者が歓迎する事実であるが、もし十分に広い平均値をとることができるなら、慈悲深い行動を統計学上の収益に反映することもできるし、ある程度、原則にすることも可能である。動機には、発作的なものや不規則なものはほとんどなく、忍耐を重ねながら広く観察することで、見つけることができる原則というものがあるからである。平均的豊かさの人口10万の英国人が、病院や教会、使節団を支援するために使うことになる寄付金を予言することは、そのなれなれしさに耐えることができれば、この頃では、おそらく可能なことであろう。予言が可能な限りにおいて、病院の看護や宣教師、その他の宗教的な牧師といったサービスの需要と供給について、経済的議論をかわすための基礎というものがある。こうした行動の大半は、隣人への義務感や愛情に由来するものであるが、原則に分けることも、原則に直すことも、測定することもできないでいるということは、たいていの場合、常に真実なのである。経済学の仕組みというものが、行動に重荷をかけることができない理由とは、行動に原則をあてはめることができないからであって、行動が利己主義にもとづいているせいではない。(1.Ⅱ.27)

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