アルフレッド・マーシャル経済学原理 1.Ⅳ.15

 

私たちの文明のような段階において、個人と集団の行動における適切な関係とは何か。こうした行動に特別な利点が生じるようにするために、古いものであれ、新しいものであれ、様々な形の任意団体には、どのくらい集団行動が委ねられるものだろうか。政府や帝国、地方をとおして実施するとき、どんな商取引が社会によって行われるべきなのだろうか。たとえば、出来る限り、集団での所有権を計画したり、未開発の土地や芸術作品、教育手段や娯楽手段を使うことを計画してきただろうか。こうした物質的なものと同じように、文明化された生活に必要とされるものとは、ガス、水道、鉄道などのように、全体での行動が必要なものを供給することである。(1.Ⅳ.15)

政府がみずから直接あいだに入らない場合、個人や自治体が各自の問題を好きなように管理することは、どこまでが許されるのだろうか。鉄道はどのくらい規制するべきなのだろうか。ある程度、独占的な位置にある他の問題はどう規制するべきなのだろうか。また土地はどう規制するべきなのか。その他の、ひとの力では量を増加することができないものはどうすべきなのか。資産について、今ある権利を全力で維持することが必要なのだろうか。それとも与えることになったり、幾分失うことは最初から必要不可欠なことなのだろうか。(1.Ⅳ.16)

 

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