アダム・スミス 道徳感情論 1.Ⅱ.27 怒りとは幸せの最大の毒である

こうした怒りのような激情が観ている者にとって不快なものであるなら、怒っている当人にとっても不快なものである。憎悪とか怒りという感情は、よき精神の持ち主がしあわせになるには、最大の毒となるものである。こうした激情の渦中で感じるものとは、粗暴かつ耳障りで発作的なものであり、心を引き裂いて悩ませるものであり、心の落ち着きと静けさを完全に破壊するものである。落ち着きと静けさとは幸せになるのに必要なものであり、憎悪や怒りとは反対の感情である愛や感謝によって、一番よく進められていくものである。心がひろく人間味にあふれたひとを悲しませるものとは、ともに生活している者の誠実さに欠けた行いや、恩を忘れたふるまいによって失われる金額なのではない。何を失おうとも、何かがないとしても、そうした心のひろいひとは、一般的に幸せになることができる。心のひろいひとをもっとも悩ませるものとは、自分にむけられる不誠実さや恩を忘れたふるまいなのである。更にこうした行動が招き寄せてる情熱とは不快なものであり、不協和音をかなでるものであり、苦しみとなる侮辱の大半をなすものだという。(1.Ⅱ.27)

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