アルフレッド・マーシャル 経済学原理 1.Ⅳ.26と27

 

§6 経済学者が想像力を必要とする目的は、理想をひろげることにある。しかし必要なことの多くは、理想について擁護する経済学者の考えが、未来から離れたものにならないようにするということである。(1.Ⅳ.26)

 

 幾世代が過ぎた後では、現代の理想や方法は幼い者が抱くもののように見え、成熟した大人が抱くものには見えないかもしれない。確かな前進が、すでに一つなされている。どうしようもなく弱いとか卑しいということが証明されるまで、すべての者が経済の自由を享受するということを学んできている。しかし、このようにして始まった進歩が、最終的にどのような目標へ到達するのか、自信をもって推測する立場にはない。中世の後半に、産業の構造についてなされた荒々しい考察は、すべての人間を受け入れるように見なしてきた。あとに続く世代はいずれも、組織がさらなる進歩をとげるのを見てきた。だが、私たちの世代ほど、大きく進歩した世代はなかった。私たちの世代は進歩を研究してきたが、その進歩を熱く願う気持ちも成長し、研究そのものも成長してきた。だが以前は、比較できるところを探そうと広い分野で努力し、いろいろ努力したが、見つけることは出来なかった。しかし最近の研究の主な結果から、前の世代よりもよく理解できるようになったが、それは進歩がすすむ理由について知らないということであり、産業組織の最終的な運命について予想もしていないということなのである。(1.Ⅳ,27)

 


PDF

さりはま の紹介

何かあればsarihama★hotmail.co.jpまでご連絡ください。★は@に変えてください。更新情報はツィッター sarihama_xx で。
カテゴリー: マーシャル経済学原理4章 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.