「遊女物語」7回 大正2年 和田芳子

「でも、御名前が出てゐませんから、別に(わか)かるよう気遣(きづか)もあわ」

(わか)よ。院長()此邊(ここいら)は、(ほか)(たれ)ない()()身分のあら、()迷惑ない

「ですけど、(うそ)(いつは)(わけ)御座の。」

「嘘も(ほん)()ないね。()ない()ん。加之(それに)(うち)花魁(おいらん)(しゅう)名前で、(さら)()面の皮さ。つうさい

「皆さんのお名前が出たつて、別に悪いこともないじやありませんか。(かえ)()()()()廣告(くわうこく)て、()わ」

()ないよ。(じつ)(さい)不平ないか。()があは、(うち)(おさ)ない出来を、(しま)(わけ)()まいら、本屋差障(さしさは)のあは、(しま)やう()よ。(わたし)()()ない

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