アーサー・モリスン「ジェイゴウの子ども」 28章 178回

ジョシュは、模範囚として行動する利点をよく理解していた。そしてチェルムスフォードの監房で、六か月すごしたあと、彼は友人からの面会を許可されることになった。だが、誰も来なかった。彼も、誰かが来るだろうとは、ほとんど期待していなかったので、規則にもとづいて指示をあおいだが、その規則には、役にたつものかどうかは別にして、彼が受けることのできるすべてが記載されていた。ロンドンから面会人がきた場合、ひとりあたり五シリングの運賃が支払われることになっていたのだが、ハンナ・ペローはおそらく運賃に五ポンド支払わなければならないから、面会にくるのは無理だろう。だが本当のところ、彼女には他に考えるべきことがあった。

 

 キドー・クックの姿を、近頃、ジェイゴウでは見かけることが少なくなっていた。事実は単純で、彼は仕事についたのだった。スピタルフィールズ・マーケットで、一週間、運搬の仕事をすれば、十六シリング、もしくは、おそらくそれ以上の収入を得ることができることに気がついたのだ。そして彼はスタート神父から、もう一週間働いてみるように、さらにその後も、もう一週間働いてみるようにと励まされた。スタート神父も手抜かりなく、キドーの野心を刺激したので、ついには、天候の悪いときでも大丈夫なように防水シートをかけた、果物や野菜の露店の店をだしたいという願望を、彼も抱くようになった。その願望を心に秘めながら、その店が自分の独立への証になることを、彼は確信した。

 

Josh Perrott well understood the advantage of good prison-behaviour, and after six months in his Chelmsford cell he had earned the right to a visit from friends. But none came. He had scarcely expected that anybody would, and asked for the order merely on the general principle that a man should take all he can get, useful or not. For there would have been a five shilling fare to pay for each visitor from London, and Hannah Perrott could as easily have paid five pounds. And indeed she had other things to think of.

Kiddo Cook had been less observed of late in the Jago. In simple fact he was at work. He found that a steady week of porterage at Spitalfields Market would bring him sixteen shillings and perhaps a little more; and he had taken Father Sturt’s encouragement to try another week, and a week after that. Father Sturt too, had cunningly stimulated Kiddo’s ambitions: till he cherished aspirations to a fruit and vegetable stall, with a proper tarpaulin cover for bad weather; though he cherished them in secret, confident that they were of his own independent conception.

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