アーサー・モリスン「ジェイゴウの子ども」 33章 158回

ジェイゴウから外にむかう道は、警察官によって、すべて封じられていた。家から家へと探索がはじめられた。ジェイゴウの人々は、あきらかに良心をはたらかせて、ジョシュ・ペローの居場所について情報を提供しようとはしなかった。しかも、あきらかに意識していたのだが、こうした情報提供に少しも重きをおいていなかった。そこで口ぐちに言いはったのだが、窓辺で見かけた男はペローではなく、遠くに住んでいる余所者だということにした。これは、もちろん、警官をあざむくというよりも、逃亡者の方をひいきにするという気持ちからだった。ジェイゴウの人々が大切にしている義理だった。それでも警察は、時間をかけてでも、こうした聞き取りをする価値があることを知っていた。そこで捜索はつづけられた。

 そうこうするうちに、どんよりとした灰色の朝をむかえ、ニュー・ジェイゴウ・ストリートの一団が、あの廃屋を丹念に調べなくてはいけないと言って、ゴミのあいだをかきわけていくうちに、地下から声がしたので仰天した。

「ここだ」ジョシュ・ペローは、地下貯蔵庫から叫んだ。「おれがやった。とうとう逮捕される時がきた。ここにきて、穴から出るのを手助けしてくれ」

 

Every passage from the Jago was held by the police, and a search from house to house was begun. With clear consciences the Jagos all could deny any knowledge of Josh Perrott’s whereabouts; but a clear conscience was little valued in those parts, and one after another affirmed point blank that the man seen at the window was not Perrott at all, but a stranger who lived a long way off. This, of course, less by way of favouring the fugitive than of baffling the police: the Jago’s first duty. But the police knew the worth of such talk, and the search went on.

Thus it came to pass that in the grey of the morning a party in New Jago Street, after telling each other that the ruins must be carefully examined, climbed among the rubbish, and were startled by a voice from underground.

‘Awright,’ cried Josh Perrott in the cellar. ‘I’m done; it’s a cop. Come an’ ‘elp me out o’ this ‘ole.’

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