アーサー・モリスン「ロンドン・タウンへ」2章41回

「よくないことだ」森の管理人はいった。「男の子が何もしないで、ぶらぶらしているなんて。このあたりでは、とくにそうだ。このあたりでぶらぶらしている男の子たちは、たいがい話題のロットという組織か、あるいは同じ様な悪い組織にまきこまれることになる。このあたりには紳士もいなければ、仕事をくれる方もいないからな」

「あの子には、商売を身につけてもらいたいのだが」老人は気づかわしそうにいった。「だが、どうすればいいのか見当がつかない。いつも身近にあるものといえば商売だし、あの子も商売につくことを望んでいる。あの子も何かつくりたいと望んでいる。そんなふうに、言っているんだ。ほかにも、郵便配達をすすめてみたんだが、私と同じように」

「あの子の父親は、技師だったのよ」メイの未亡人の声がした。彼女は菜園から摘んできたルバーブの茎を抱え、入り口のところに立っていた。「あの子も、父親と同じ道を歩ませたいわ。でも無理ね、ここにいたのでは」

 ボブ・スモールピースは、技師の仕事について何も知らなかったし、窓枠のところに―老人はその近くで種まき用の穴ほりの作業をしていた―ピンでとめられた職業の一覧についても、その幾つかはまったく見当もつかなかった。やがてボブ・スモールピースは巡回へと戻っていった。開けはなった窓辺に立ちながらベッシーは、彼が谷間へと進んでいき、ジョニーを見かけて杖をふる姿を見ていた。ジョニーは、枯れ枝の束をかかえ家にむかっていた。

“No,” said the keeper, “it won’t do the boy no good to let him knock about with nothing to do. ‘Bout here, specially. Boys that knocks about this part mostly gets in wi’ them lots as we bin speakin’ of, or something about as bad. Ain’t there no gentleman hereabout ‘ud give him a job?”

“I’d like him to learn a trade,” the old man said anxiously, “but I don’t see how. It’s always somethin’ to stand by, is a trade, an’ it’s what he wants. Wants to make somethin’—that’s the way he puts it. Else I’d say post-office, same as me.”

“His father was in the engineerin’,” remarked Mrs. May, who had arrived at the door with certain sticks of rhubarb from the garden. “I’d like him to go to that, I think; but he can’t, from here.”

Bob Smallpiece knew nothing of engineering, and little more of any other of the several trades read out from the list pinned to the window-frame near which the old man worked at a setting-stick. And presently be departed on his walk. Bessy at the casement above saw him swing away toward the glen, lifting his stick in recognition of Johnny, who bore a bundle of dead sticks homeward.

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