チェスタトン「マンアライヴ」一部一章第17回

曇天から吹きつけた風が凄まじい勢いで一掃すると、空はだんだん透きとおってきた。青伽藍のむこうにまたつづく青伽藍は、天国にひらかれているかのようであった。その風景を見た者なら、ついに光りよりも軽やかなものを見つけたような思いにかられるだろう。しんとした光がふりそそぐなか、すべてのものが本来の色を取り戻した。灰色の幹は銀色に、泥色の砂利は黄金色になった。一羽の鳥が羽ばたき、地に舞い落ちる葉のように木から木へと飛び移ったが、その茶色の羽は炎に彩られていた。

 

The colossal clearance which the wind had made of that cloudy sky grew clearer and clearer; chamber within chamber seemed to open in heaven. One felt one might at last find something lighter than light. In the fullness of this silent effulgence all things collected their colours again: the gray trunks turned silver, and the drab gravel gold. One bird fluttered like a loosened leaf from one tree to another, and his brown feathers were brushed with fire.

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