チェスタトン「マンアライヴ」一部二章第52回

そうした雲のなかには、たっぷりとした司教冠をかぶり、たっぷりとした髭をはやし、ぐずぐず泣きごとをいうアッシリア人の面影を宿したものがあり、巨大な頭を下にむけたまま、天国から飛びだしてきたようなその形は、いわば偽のエホバさながらで、おそらくはサタンであった。ほかの雲はみな、不自然なまでの小塔に飾られた形をしていて、まるで神の宮殿がアッシリア人のあとから放り出されたかのようであった。

 

One of them really had the character of some many-mitred, many-bearded, many-winged Assyrian image, huge head downwards, hurled out of heaven—a sort of false Jehovah, who was perhaps Satan. All the other clouds had preposterous pinnacled shapes, as if the god’s palaces had been flung after him.

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