チェスタトン「マンアライヴ」一部三章第78回

しかし彼の声は、自分の言葉に抜きんでた妥当性があることをうまく説明しそこねていた。それでも彼は論争するような熱心さで、話を続けた。「君も知っているだろう。君が異議を申し立てるなら、僕はあらゆる異議をうけるよ。僕は信じているんだ。君がここにある筈がないと言った聖なる物すべてが、ずっとあったということを。鯨が打ちあげられるのを、君が望んでいるのは油のためだ。でも、君のひじのところにある薬味台には、油の瓶があるじゃないか。それなのに、何年ものあいだ、その油にふれたり、その油のことを考えたりした者がいないんだ。金の冠のことも話そう。ここにいる私たちは富とは縁がない。でも、自分のポケットから十シリング銀貨をあつめ、三十分もあれば頭のまわりにつるすことができる。そうでなければハント嬢の金の腕輪は、じゅうぶんな大きさだから-」

陽気なロザムンドは、笑いでむせそうになった。

「光る物すべてが金ならず」彼女はいった。「それに」

 

And his voice quite failed him to express its shining adequacy; then he went on with controversial eagerness: “You see I take every challenge as you make it. I believe every blessed thing you say couldn’t be here has been here all the time. You say you want a whale washed up for oil. Why, there’s oil in that cruet-stand at your elbow; and I don’t believe anybody has touched it or thought of it for years. And as for your gold crown, we’re none of us wealthy here, but we could collect enough ten-shilling bits from our own pockets to string round a man’s head for half an hour; or one of Miss Hunt’s gold bangles is nearly big enough to—”

The good-humoured Rosamund was almost choking with laughter.
“All is not gold that glitters,” she said, “and besides—”

 

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