チェスタトン「マンアライヴ」一部四章第118回

「ミス・ハント」ウォーナー医師は言った。「あなたに心から感謝と賞賛の言葉を申し上げたい。あなたが勇気と機転のある行動をおこし、今日の午後、私たちに電報を送ってくれたおかげだ。おかげで人類の敵であり、もっとも残酷で嫌なもののひとつである惨めさをとらえ、捨て去ることが可能になった。あんなに口先だけ上手で、慈悲の心のない罪人が、肉体に宿ったことはなかったのだから」

 ロザムンドの顔から血の気がひき、表情はうつろに、目は瞬きをくりかえした。

「どういうことですか?」彼女は訊ねた。「まさかスミスさんのことではないですよね?」

 

“Miss Hunt,” said Dr. Herbert Warner, “I only wish to offer you my warm thanks and admiration. By your prompt courage and wisdom in sending for us by wire this evening, you have enabled us to capture and put out of mischief one of the most cruel and terrible of the enemies of humanity— a criminal whose plausibility and pitilessness have never been before combined in flesh.”

Rosamund looked across at him with a white, blank face and blinking eyes.
“What do you mean?” she asked. “You can’t mean Mr. Smith?”

 

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