チェスタトン「マンアライヴ」一部五章第147回

「たしかに言うとおりだ」サイラス・ピム医師は言った。話のあいだ、彼はずっと耳を傾けていたが、その真摯な態度は、アメリカ人だけが維持できるものであった。「身内で取り調べをおこなえば、あまり妨げられることはない。たしかに、そのとおりです」

「ピム博士!」ウォーナーは、突然、怒りにかられて言った。

「ピム博士! そんなことを認めてはいけない―」

「スミスは気が狂っているかもしれない」ムーンは物憂げにつづけ、その独白は重々しく響いてくるように思えた。「でもスミスの言葉には、なんらかの真実がある。すべての家には、家庭内自治があるという言葉には。ああ、たしかに真実が見つかる。すべての審議をつくし、尋問を行ったときには。このビーコン下宿の高等裁判所で。

 

“It is quite true,” said Dr. Cyrus Pym, who had listened throughout the speech with a seriousness which only an American could have retained through such a scene. “It is true that I have been per-ceptibly less hampered in private inquiries.”

“Dr. Pym!” cried Warner in a sort of sudden anger.
“Dr. Pym! you aren’t really going to admit—”

“Smith may be mad,” went on the melancholy Moon in a monologue that seemed as heavy as a hatchet, “but there was something after all in what he said about Home Rule for every home. Yes, there is something, when all’s said and done, in the High Court of Beacon.

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