チェスタトン「マンアライヴ」一部五章第160回

スミスがあっという間に姿を消してしまったので、今度はその場にいた全員が庭の彫刻と化してしまった。けれどもモーゼス・グールド氏は、永遠の彫刻となるには肉体的にも、精神的にもふさわしくない人物なので、他の者たちよりもいち早く正気に返ると、ムーン氏のほうへとむかって話しかけたが、それは乗合馬車でおしゃべりを始めた男さながらであった。「頭がおかしいのかねえ、きっと何かをちょろまかしたんだろう」すると石のような沈黙がたちこめた。ややしてウォーナー医師が、石棒のような冷笑をうかべて言った。

「ビーコンの法廷の結果がこれだよ、ムーン君。頭がおかしい男を首都に放ってしまったのだ」

 

His evanescence was so violent and swift, that this time it was all the other people who were turned into garden statues. Mr. Moses Gould, however, being ill-adapted both physically and morally for the purposes of permanent sculpture, came to life some time before the rest, and, turning to Moon, remarked, like a man starting chattily with a stranger on an omnibus, “Tile loose, eh? Cab loose anyhow.” There followed a fatal silence; and then Dr. Warner said, with a sneer like a club of stone,—

“This is what comes of the Court of Beacon, Mr. Moon. You have let loose a maniac on the whole metropolis.”

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