チェスタトン「マンアライヴ」二部一章第225回

いきなり彼が声をあげる様子ときたら、いばりくさった権威者でしかなく、まるで学生にむかってドアを閉めるようにと言っているような感じであった。

「この場所から離れたいんだ」彼は怒鳴った。「ここには我慢できない」

「その場所の方が、先生に我慢できるかどうか」スミスはじろじろ見つめながら言った。「でも先生が首の骨を折る前に、あるいは僕が先生の脳みそを吹き飛ばす前に、それとも先生を部屋に戻す前に、(複雑な問題ですから、どうするかまだ決めていませんが)、形而上学的な点をはっきりさせておきたいと思います。先生は、この世界に戻りたいということでいいんですか?」

「戻れるなら、何でもくれてやるぞ」不幸な教授は答えた。

「何でもくれる…のですか」スミスは言った。「それなら、その生意気なところは捨ててもらおう。歌をうたうんだ」

 

“Suddenly he called out with mere querulous authority, as he might have called to a student to shut a door.

“`Let me come off this place,’ he cried; `I can’t bear it.’

“`I rather doubt if it will bear you,’ said Smith critically; `but before you break your neck, or I blow out your brains, or let you back into this room (on which complex points I am undecided) I want the metaphysical point cleared up. Do I understand that you want to get back to life?’

“`I’d give anything to get back,’ replied the unhappy professor.

“`Give anything!’ cried Smith; `then, blast your impudence, give us a song!’

 

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