チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第306回

その列車の端まで行きつかないうちに、彼は乱暴者たちの一団に囲まれました。その乱暴者たちは、下火となった革命運動の残党たちでした。けれども連中は政府側についたものですから、面目丸つぶれという有様だったのです。助けようと向かいましたところ、彼は熊手をふりまわしては、右をたたき、左をたたきの大活躍。すごい勢いでしたから傷も負わないまま、私の方にのっしのっしと歩いてきました。乱暴者たちはよろよろとしながら後に残されましたが、心底胆をつぶしておりました。

 私のところにやってきたとき、彼は荒々しい腕前をみせ終えたところで、あいまいなフランス語で、家を手に入れたいと言いました。

『このあたりに、手に入れられそうな家はそうたくさんはないですよ』と私は相手と同じ言葉で答えました。『この地域は、ひどく落ち着かない状態が続いていますから。ご存知のように最近になって革命は鎮圧されたばかりです。そのうえ建物ときたら―』

“Before he had traversed the full length of the train he was entangled in one of those knots of rowdies that were the embers of the extinct revolution, though they mostly disgraced themselves upon the government side. I was just moving to his assistance, when he whirled up his rake and laid out right and left with such energy that he came through them without scathe and strode right up to me, leaving them staggered and really astonished.

“Yet when he reached me, after so abrupt an assertion of his aim, he could only say rather dubiously in French that he wanted a house.

“`There are not many houses to be had round here,’ I answered
in the same language, `the district has been very disturbed.
A revolution, as you know, has recently been suppressed.
Any further building—’

 

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