チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第316回

「天空の原理は永遠なりとご挨拶。私はウォン・ハイという者で、フーの森にある、一族が葬られている寺の番人をしています。空から降ってきた男は、そんな仕事は退屈にちがいないと言いましたが、そうした考えは間違っているということを彼に教えてやりました。たしかに、私はひとつのところにずっといます。叔父がここに連れてきてくれたとき、私はまだ少年でしたが、死ぬのもこの寺のなかでしょう。でも、ひとつの場所に留まり続ければ、その場所がかわりゆく様を目にすることになります。私の寺にある仏塔は、木々のあいだからひっそりとそびえています。その様子は、まるで緑色の仏塔があまた並び、その上に黄色の仏塔があるかのようです。だが、空はときには磁気のように青く、ときには翡翠のように翠に、ときには紅榴石のように紅く。だが、夜になれば、かならずや黒檀のいろに、かならずや戻らん…ホー皇帝はこう書かれました。

“The Celestial Principles are permanent: Greeting.—I am Wong-Hi, and I tend the temple of all the ancestors of my family in the forest of Fu. The man that broke through the sky and came to me said that it must be very dull, but I showed him the wrongness of his thought. I am indeed in one place, for my uncle took me to this temple when I was a boy, and in this I shall doubtless die. But if a man remain in one place he shall see that the place changes. The pagoda of my temple stands up silently out of all the trees, like a yellow pagoda above many green pagodas. But the skies are sometimes blue like porcelain, and sometimes green like jade, and sometimes red like garnet. But the night is always ebony and always returns, said the Emperor Ho.

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