チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第327回

それから彼はランタンからゆっくりと目を離すと、眼下の道が見えなくなる東の方を眺めました。日没の空は、豪華なベルベットでできたアーチ形天井のようで、その空は藤色となり、銀色となって黒々とした山の際に吸いこまれていき、山々が古の円形劇場のように取り囲んでいました。足下には峡谷が深く入りこみ、「緑の指」と呼ばれている寂しい絶壁が高くそびえていました。それは奇妙な、火山のような色をしていて、判読できない文字のように見えるものが至る処に亀裂をつくっていました。そんなふうにそびえている様子は、あたかも古都バビロンの柱か天秤梁のようでした。

“Then he slowly withdrew his eyes from this and looked out eastward where the road fell away below us. The sunset sky was a vault of rich velvet, fading away into mauve and silver round the edges of the dark mountain amphitheatre; and between us and the ravine below rose up out of the deeps and went up into the heights the straight solitary rock we call Green Finger. Of a queer volcanic colour, and wrinkled all over with what looks undecipherable writing, it hung there like a Babylonian pillar or needle.

さりはま の紹介

何かあればsarihama★hotmail.co.jpまでご連絡ください。★は@に変えてください。更新情報はツィッター sarihama_xx で。
カテゴリー: チェスタトンの部屋, マンアライヴ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.