チェスタトン「マンアライヴ」二部四章第440回

「たしかに」グールドはいつになく説得力のある様子で、重々しく言った。「あらゆる面で完全に善いからといって、ひとが陽気になるとは思わない。」

「そうだろうか」マイケルは静かに答えた。「それなら一つ例をあげてくれないか? だれがそんなことを試みたことがあるだろうか?」

沈黙がつづいた。地質学上の長い時代のような沈黙のように、なにか思いがけないものの出現を待っている。静けさのなか、どっしりとした影がたちあがった。他の者達が忘れかけていた人物だ。

「さて、みなさん」ウォーナー博士は陽気に言った。「ここ数日間、的が外れていて、役に立たないときている馬鹿げた言動の数々を楽しませてもらいました。でも、その楽しみも薄れかけているようです。それでは、町で食事の約束があるので失礼することに。両陣営にさいた百本もの無駄花のあいだにいたわけですが、なぜ狂気の男が裏庭で私に銃をむけることが許されたのでしょうか。その理由をさぐりあてることはできませんでした」

“No,” said Gould, with an unusual and convincing gravity; “I do not believe that being perfectly good in all respects would make a man merry.”

“Well,” said Michael quietly, “will you tell me one thing?
Which of us has ever tried it?”

A silence ensued, rather like the silence of some long geological epoch which awaits the emergence of some unexpected type; for there rose at last in the stillness a massive figure that the other men had almost completely forgotten.

“Well, gentlemen,” said Dr. Warner cheerfully, “I’ve been pretty well entertained with all this pointless and incompetent tomfoolery for a couple of days; but it seems to be wearing rather thin, and I’m engaged for a city dinner. Among the hundred flowers of futility on both sides I was unable to detect any sort of reason why a lunatic should be allowed to shoot me in the back garden.”

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