チェスタトン二部Ⅴ章第448回

「あなたは、ご自分のおばさまと同じ意見なのね」ロザムンドは微笑んで言った。「寝室に蛇を持ち込んではいけないと」

「おばさまと意見が同じなんて…ちっとも、そんなことないわ」メアリーは率直にいった。「でも、おばさまは正しかった。ハリーおじさまが蛇を集めることも認めたし、グリフィンを集めることも認めたのだから。そのあいだ、おじさまが家から出ていたせいでもあるけど」

その言葉と同時に、暗がりに沈んでいた家のなかの明かりがぱっと点き、庭へとつづくガラス扉二枚は金箔の門へと転じた。金の門扉は開け放たれた。すると見上げるようなスミスがあらわれた。何時間ものあいだ、不格好な銅像のように座っていたのだ。彼は飛んできて、荷馬車の車輪を芝生の上で転がして叫んだ。「証拠不備につき無罪!無罪!」

“You agree with your aunt,” said Rosamund, smiling: “no snakes in the bedroom.”

“I didn’t agree with my aunt very much,” replied Mary simply, “but I think she was right to let Uncle Harry collect dragons and griffins, so long as it got him out of the house.”

Almost at the same moment lights sprang up inside the darkened house, turning the two glass doors into the garden into gates of beaten gold. The golden gates were burst open, and the enormous Smith, who had sat like a clumsy statue for so many hours, came flying and turning cart-wheels down the lawn and shouting, “Acquitted! acquitted!”

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