再訳 サキ「耐えがたきバシントン」№14

フランチェスカは短い音節らしき音をたてて反応したが、それは言わば同情的なブーブーという鳴き声のようなもので、ある程度は聞いている、評価しているということを示そうとするものだった。実際、彼女はしみじみ思うのだが、ヘンリーが語る話題であれば、どんな話題であろうと人々に興味をいだかせるのは難しい、そのことに彼自身もおそらく気がついているだろう。彼の才能は、物事を面白くなく語るという路線に徹底しているから、たとえ皮剥の刑にあった聖バルトロマイの虐殺を目撃したとしても、その事件を語るときには、たぶん退屈という味わいを吹き込むことだろう。

Francesca made some monosyllabic response, a sort of sympathetic grunt which was meant to indicate that she was, to a certain extent, listening and appreciating.  In reality she was reflecting that Henry possibly found it difficult to interest people in any topic that he enlarged on.  His talents lay so thoroughly in the direction of being uninteresting, that even as an eye-witness of the massacre of St. Bartholomew he would probably have infused a flavour of boredom into his descriptions of the event.


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