再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№52

みずから認めてはいたが、もし議会の論議で用いたならば、彼女の理論はあっけなく崩れ落ちるものであった。だが晩餐の食卓ではたいてい、その理論の成功が誇らかに証明されるのであった。

「今夜の食事会には、どなたがいらっしゃるのかしら」フランチェスカは至極もっとも質問をなげかけた。

「コートニー・ヨール。たぶん母さんの隣に座ることになるから、相手を撃沈するような意見をたくさん考えて、そなえておいた方がいいよ。それからエレイン・ド・フレイ」

「その方のことを聞いたことはないと思うけど。どんな方なの?」

「どうってことはないよ。まじめに言えば可愛いけど。それから、はしたないくらいの金持ちなんだ」

She admitted that her theory broke down rather badly if you applied it to Parliamentary debates.  At her own dinner table its success was usually triumphantly vindicated.

“Who else is to be there?” Francesca asked, with some pardonable misgiving.

“Courtenay Youghal.  He’ll probably sit next to you, so you’d better think out a lot of annihilating remarks in readiness.  And Elaine de Frey.”

“I don’t think I’ve heard of her.  Who is she?”

“Nobody in particular, but rather nice-looking in a solemn sort of way, and almost indecently rich.”


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