再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№80

「たしかに頭角をあらわしつつある」ヨールは、裁判官のようにみとめた。「問題は、いかにしてその場所にとどまるかだ。そのうち経済的な面で何かが起きなければ、どうやって議院にとどまればいいのか分からない。倹約なんて論外だ。そんなことをしたら人々が目を見開くことになる。ぼくがそんな状態にあるなんて少しも知らないのだから。それに収入をこえた暮らしをしているものだから、別々に暮らしているなんて言われるのかもしれない」

「お金持ちの妻をもたないといけないわ」モリーは、ややしてから言った。「成功のなかでも最悪の成功だけど。条件がたくさん必要になるわ。あなたの気配からわかるけど、そっちの方向で考えているのね」

 “I’m coming to the front,” admitted Youghal, judicially; “the problem is, shall I be able to stay there.  Unless something happens in the financial line before long, I don’t see how I’m to stay in Parliament at all.  Economy is out of the question. It would open people’s eyes, I fancy, if they knew how little I exist on as it is.  And I’m living so far beyond my income that we may almost be said to be living apart.”

“It will have to be a rich wife, I suppose,” said Molly, slowly; “that’s the worst of success, it imposes so many conditions.  I rather knew, from something in your manner, that you were drifting that way.”


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