再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№81

ヨールは否定しているかのように無言だった。彼は目の前の鳥かごを凝視したが、その様子は外国種のキジが目下のところ、もっとも集中すべき対象であるかのようだった。事実、彼の心の中心をしめているのは静かな目とレオナルド・ダ・ヴィンチの雰囲気のあるエレーヌ・ド・フレイであった。彼女のことを気にかけているのだろうか、ちっとも恋におちている気にはならないのにと彼は訝しく思っていた。

Youghal said nothing in the way of contradiction; he gazed steadfastly at the aviary in front of him as though exotic pheasants were for the moment the most absorbing study in the world.  As a matter of fact, his mind was centred on the image of Elaine de Frey, with her clear untroubled eyes and her Leonardo da Vinci air. He was wondering whether he was likely to fall into a frame of mind concerning her which would be in the least like falling in love.


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