再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№92

低い石の手すりが湖の岸をかこみ、その水面にテラスの模型をうつしていた。そして、その近辺では薔薇が咲きほこっていた。他の場所でも薔薇の茂みが注意深く刈り込まれたり、手入れをされたりしながら、安らぎをあたえてくれる芝の緑に囲まれて、色彩と香りのオアシスを形成していた。さらに離れたところからでも、目に入ってくるのは、多彩な色にみちたロードデンドロンの生垣であった。こうした好ましい例外とともに、よく整えられた庭では花を見つけるのは難しかった。けばけばしいゼラニウムの花壇は見当違いの権威の乱用であり、花で飾られた道は無駄なしろものである。だから郊外の庭いじり趣味の人も、ここではそうした表現を見かけないのであった。

 A low stone balustrade fenced part of the shore of the lake, making a miniature terrace above its level, and here roses grew in a rich multitude.  Other rose bushes, carefully pruned and tended, formed little oases of colour and perfume amid the restful green of the sward, and in the distance the eye caught the variegated blaze of a many-hued hedge of rhododendron.  With these favoured exceptions flowers were hard to find in this well-ordered garden; the misguided tyranny of staring geranium beds and beflowered archways leading to nowhere, so dear to the suburban gardener, found no expression here. 


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