再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№96

しかしフランチェスカが母親の特権をかざして推察したところ、独身仲間は息子を破滅させようと骨を折るのに熱心であった。そのせいで若い政治家は、彼女にすれば露骨なまでに戸惑う原因になった。そして彼女がコーマスを認めないのと同じ程度に、コーマスは親近感をいだいては、その思いを吐露しようとした。 そうした親近感の存在が、しかも途切れることなく続いている親近感が、若いレディをいささか当惑させる事情のひとつで、好意を求められた娘にすれば、関係をはやく終わらせようとする口実になっただろう。

  Francesca, however, exercised a mother’s privilege in assuming her son’s bachelor associates to be industrious in labouring to achieve his undoing.  Therefore the young politician was a source of unconcealed annoyance to her, and in the same degree as she expressed her disapproval of him Comus was careful to maintain and parade the intimacy.  Its existence, or rather its continued existence, was one of the things that faintly puzzled the young lady whose sought-for favour might have been expected to furnish an occasion for its rapid dissolution.


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