再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№99

さらに面白く、彼女の目には緊急の必要性もあるように思えたのは、自分に好意をいだき、関心をよせている二人の青年の人柄について、分析したり評価したりすることであった。こういう事情で、ずいぶん考えたり、いくぶん混乱したりする種があった。ヨールを例にするなら、人間観察についてもっと経験をつんだ者ですら、彼には当惑しただろう。エレーヌは賢明であったから、彼の気取っているところや自己宣伝をダンディズムと取り違えることはなかった。彼は鏡にうつる自分の身なりの具合に心底から喜びを感じつつ、素晴らしい姿に感じ入った。それは視覚にうったえる鑑賞で、手入れの行き届いた、似合いの二頭の馬を見るときのようなものであった。

Even more absorbing, and in her eyes, more urgently necessary, was the task of dissecting and appraising the characters of the two young men who were favouring her with their attentions.  And herein lay cause for much thinking and some perturbation. Youghal, for example, might have baffled a more experienced observer of human nature. Elaine was too clever to confound his dandyism with foppishness or self-advertisement.  He admired his own toilet effect in a mirror from a genuine sense of pleasure in a thing good to look upon, just as he would feel a sensuous appreciation of the sight of a well-bred, well-matched, well-turned-out pair of horses.  


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