再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№100

彼は政治面で徹底して生意気な言動をとり、皮肉をとばしたが、その陰にひそむ本心がふとした折にあらわれてしまうことがあった。結局、それは極端なまでの成功から自重させることになり、若い頃はすばらしい失敗のひとつにもなった。こうしたこと以外に、コートニー・ヨールの正確な評価を形づくるのは難しかった。そしてエレーヌは、自分がうけた印象をはっきりと整理分類するのが好きだったため、彼の性格や発言の第一印象を細かく調べるのだった。それは美術評論家が当惑しながらも、疑わしいけれど任された絵のニスや傷のしたに、啓示してくれる署名をもとめる姿のようであった。

Behind his careful political flippancy and cynicism one might also detect a certain careless sincerity, which would probably in the long run save him from moderate success, and turn him into one of the brilliant failures of his day.  Beyond this it was difficult to form an exact appreciation of Courtenay Youghal, and Elaine, who liked to have her impressions distinctly labelled and pigeon-holed, was perpetually scrutinising the outer surface of his characteristics and utterances, like a baffled art critic vainly searching beneath the varnish and scratches of a doubtfully assigned picture for an enlightening signature. 


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