アルフレッッド・マーシャル 経済学原理 1.Ⅲ.11

「法則」という用語は、行動傾向について一般的なことを述べたり、提案したりしているにすぎないものである。でも多少なりとも行動傾向について、はっきりと明確に述べているものだし、提案もしている。多くのこうした説明が、あらゆる科学分野においてされている。だが、説明されていないこともある。いや、本当は説明できないというほうがふさわしい。それは、説明すべてに正式な特徴をあたえたり、法則として名づけたりすることである。また選択していくことが必要となるが、その選択に導くものとは、純粋に科学的な思考であって、現実的な利便性ではない。内容が一般的なものであり、しばしば引用したくなるものであれば、必要性が生じたときに、その内容について長々と引用する手間は大きいものである。引用の手間と比べたら、正式な内容を追加するための論議も、専門的な名前を追加するための論議も、さほどの重荷とはならない。そこで、そうした説明の内容には特別な名前がつけられることになる。もしそうでなければ、特別な名前がつくことはないだろう。(1..11)

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