アーサー・モリスン「ロンドン・タウンへ」2章42回

 ジョニーの母親がルバーブの皮をむいて刻みながら思案にくれるのは、実現不可能な術について思うからで、どうすれば自分たちとロンドンのあいだにひろがる空間に橋をかけることができるのか考えるのであった。その空間は、地図上ではとても小さなものに見えた。だが彼女が知っている二つの暮らしのあいだには、深い溝がひろがっていた。ジョニーの祖父は蝶をピンでとめると巧みに固定して、深い思いにふけった。やがて顔をあげると「お手上げだ」と言いながら、彼が怖れているのは何か良い商売を見落としたのではないかということだった。「コルク旋盤工が何か見当をつけるのがむずかしいよ」

 

Johnny’s mother peeled and cut the rhubarb, revolving impossible expedients for bridging the space between them and London: the space that looked so small on the map, but was so great an obstacle to their purposes, and so wide a division between the two modes of life she knew. Johnny’s grandfather pinned and strapped deftly, deep in thought. Presently, looking up, “It beats me,” he said, fearful of ignoring some good thing in trades, “to guess what a Shive Turner is!”

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