チェスタトン「マンアライヴ」二部二章第247回

すばらしいターバンをまいた煙霧の第一印象は、ロンドン子たちがよく話題にするエンドウ豆やコーヒーの色をした濃霧が褪せたものだということであった。だが、その景色はだんだん薄らいでいき、慣れ親しんだものへとかわっていった。私たちはひときわ高い屋根に踏みとどまり、煙とよばれるものを眺めた。ああした煙のせいで、大都市には、霧と呼ばれる奇妙なものが生じる。眼下には、煙突の通風管の森がひろがっていた。そしてどの通風管のなかにも、まるで植木鉢であるかのように、色のついた煙霧でできた低木や高木が茂っていた。煙の色は様々であった。家庭の暖炉からでている煙もあれば、工場の煙からでているものもあり、またゴミの山がでてくる煙もあったからだ。

 

“The first effect of the tall turbaned vapours was that discoloured look of pea-soup or coffee brown of which Londoners commonly speak. But the scene grew subtler with familiarity. We stood above the average of the housetops and saw something of that thing called smoke, which in great cities creates the strange thing called fog. Beneath us rose a forest of chimney-pots. And there stood in every chimney-pot, as if it were a flower-pot, a brief shrub or a tall tree of coloured vapour. The colours of the smoke were various; for some chimneys were from firesides and some from factories, and some again from mere rubbish heaps.

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