チェスタトン「マンアライヴ」二部三章第322回

私は教育を十分にうけていたので、音楽も愛していたし、書物も愛していました。ですが、他の混血児たちの大半がそうであるように、人々から見れば、ときには優秀でありすぎたり、ときには受け入れがたいと思われることもあったのです。いろいろなことに手をだしてみた後、孤独な生活ながら十分に暮らしてきたのは、山のなかで此の小さな酒場を営んでいたからです。でも侘び住まいをおくるうちに、野蛮人のような暮らしに近づいてきました。冬になればエスキモーのように、体の輪郭がわからなくなるほど着ぶくれます。暑い夏になればレッド・インディアンのように、皮のズボンだけをはき、太陽から身を守るため、大きな麦わら帽子をかぶります。ベルトには鞘つきナイフをつるし、わきには長い銃をかかえるのです。あえて申し上げるなら、私のいる場所へと登ってくる旅行者たちには荒々しい印象をあたえました。でも、あの男ほどには狂気にかられているとは思われなかったにちがいありません。あの男と比べたら、私は五番街の住民のような洒落者ですから。

I was well educated and fond of music and books. But, like many other hybrids, I was too good or too bad for the world; and after attempting many things I was glad enough to get a sufficient though a lonely living in this little cabaret in the mountains. In my solitude I fell into many of the ways of a savage. Like an Eskimo, I was shapeless in winter; like a Red Indian, I wore in hot summers nothing but a pair of leather trousers, with a great straw hat as big as a parasol to defend me from the sun. I had a bowie knife at my belt and a long gun under my arm; and I dare say I produced a pretty wild impression on the few peaceable travellers that could climb up to my place. But I promise you I never looked as mad as that man did. Compared with him I was Fifth Avenue.

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