チェスタトン「マンアライヴ」二部四章第409回

しかし彼女の目をひいたのは、この男の頭が相当小さくて、身体の他の部分と釣り合いがとれていないということでした。確かに男が、選挙の日に相対立する二つの党の薔薇の胸飾りをつけてあらわれたという事実は、レディ・べリントンにすれば状況を疑いようのないものにしたのです。しかも驚いたことに、この悩ましい存在の男は、問題の娘のまえに求婚者のひとりとして現れたのです。レディ・べリントンの甥は、この件について卑劣漢に問いただし、そんなことを夢見るなんてロバのような愚か者だと言いました。そうしましたら、低能じみたにやにや笑いとともに返事が返ってきましたが、それは「ロバとはだいたいニンジンのあとを追いかけるんだ」というものでした。

She noticed, however, the startling smallness of his head in comparison to the rest of his body; and, indeed, the fact of his having appeared upon election day wearing the rosette of both the two opposing parties appears to Lady Bullingdon to put the matter quite beyond doubt. Lady Bullingdon was astounded to learn that this afflicted being had put himself forward as one of the suitors of the girl in question. Lady Bullingdon’s nephew interviewed the wretch upon the point, telling him that he was a `donkey’ to dream of such a thing, and actually received, along with an imbecile grin, the answer that donkeys generally go after carrots.

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