チェスタトン「マンアライヴ」二部四章第425回

だが博識なドクターが言われているように、スミスの好みにはそうした多様性を求めるところがあったのだろうか? わずかな材料から判断するかぎり、まさに真相は反対のように思える。その被告人の妻達については、いずれも次のように描写されているだけだ。短いけれど、ずいぶん詩的なその説明は、審美眼のある副牧師によってなされたものである。「彼女のドレスは春の色、その髪は秋の木の葉」と。秋の葉とは、もちろん様々な色彩からなるものだが、或る色は髪に見いだす色としては驚くような色であった。(たとえば緑色)だが思うのだが、そうした表現がもっとも自然に用いられるのは、赤茶から赤にかけての色合いで、とりわけ銅色の髪のレディに芸術的な、緑色の光がさすときによく見かける。

“But was there in Smith’s taste any such variety as the learned doctor describes? So far as our slight materials go, the very opposite seems to be the case. We have only one actual description of any of the prisoner’s wives— the short but highly poetic account by the aesthetic curate. `Her dress was the colour of spring, and her hair of autumn leaves.’ Autumn leaves, of course, are of various colours, some of which would be rather startling in hair (green, for instance); but I think such an expression would be most naturally used of the shades from red-brown to red, especially as ladies with their coppery-coloured hair do frequently wear light artistic greens.

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