チェスタトン「マンアライヴ」二部Ⅴ章第444回

「愚かしいですって?」メアリーは威勢よく叫んだ。「たしかに私の日曜日の帽子なら、そうね。あれなら愚かしいと思うわ。でも、ほかに何を期待しているの? 彼はほんとうにいい人よ。蛇か何かのような騒ぎだったのかもしれないわ」

「蛇ってどういうこと?」ロザムンドは訊ね、かすかに当惑しながらも関心をみせた。

「ハリーおじさんは蛇を数匹飼っていたことがあって、蛇に好かれていると言っていたわ」メアリーは単純明快に答えた。「おばさんは、おじが蛇をポケットにいれることまでは認めたけど、寝室にもちこむのは許さなかったの」

「それなら、あなたー」ダイアナは言いかけると、眉を少しひそめた。

「ええ、おばさんがふるまったようにするわ」メアリーは言った。「子供たちから二週間以上も二人そろって離れることでもないかぎり、私はルールにしたがって行動するの。つまりね、彼が『人でなし』(マンアライヴ)と呼びかけてくるの。マンアライヴと一語で書かないとだめよ。そうしないと彼が狼狽するから」

“Silly?” cried Mary with great heartiness. “Oh, my Sunday hat!
I should think it was silly! But what do you expect?
He really is a good man, and it might have been snakes or something.”

“Snakes?” inquired Rosamund, with a slightly puzzled interest.

“Uncle Harry kept snakes, and said they loved him,” replied Mary with perfect simplicity. “Auntie let him have them in his pockets, but not in the bedroom.”

“And you—” began Diana, knitting her dark brows a little.

“Oh, I do as auntie did,” said Mary; “as long as we’re not away from the children more than a fortnight together I play the game. He calls me `Manalive;’ and you must write it all one word, or he’s quite flustered.”

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