再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№63

「我々の敵は、どうしようもなく困難な闘いに突入している。そして連中も、それは分かっている」彼は甲高い声で、挑発的に話した。「でも連中は取り憑かれてしまったんだ、悪魔に取り憑かれたガダラの豚のように、すべての軍団のー」

「まあ、でもガダラの豚は勢いをなくしたんじゃないかしら」レディ・キャロラインが穏やかに問いかけた。

ヘンリー・グリーチはあわてて微笑みを引っ込めると、陳腐な言葉に加え、もう少し確かな事実に頼ることにした。フランチェスカは、国政に関する兄の考えについて考えるとき、福音に照らすこともなければ、驚くべき事実を暴露していると考えることはなかった。かつてコーマスが指摘したように、その考えはたいてい外に出ていこうとするものであった。

“Our opponents are engaged in a hopelessly uphill struggle, and they know it,” he chirruped, defiantly; “they’ve become possessed, like the Gadarene swine, with a whole legion of—”

“Surely the Gadarene swine went downhill,” put in Lady Caroline in a gently enquiring voice.

Henry Greech hastily abandoned simile and fell back on platitude and the safer kinds of fact.

Francesca did not regard her brother’s views on statecraft either in the light of gospel or revelation; as Comus once remarked, they more usually suggested exodus. 


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