フランス装に再挑戦
飯田橋にある美篶堂さんの本づくり協会でフランス装の製本講座を受けてきた。
たしか秋にもやはりこの場所でフランス装の製本講座を受けた。これで二度目である。
製本とは普段やらないせいか、それとも歳のせいかすぐ忘れてしまう。
また少しは余裕ができるのだろうか、二度めには色々新しい発見もある。
手製本の工房は、工房によって使う道具も少しずつ違って、手順も少し違ったりもする……だから金太郎飴のように「何でも同じ化」が進んでいる現代社会にあって、他にはあまりない面白さがある気もする。
(用意してくださった道具も、他とは少し違っていたりして興味深い)
使う道具とか手順には少し違いはあっても、大切にされているマインドは同じ気がする。
先日どなたかが言われていた「手製本は急ぐとたいてい失敗する」という言葉は、現代社会と逆行するものかもしれない。
でもそんな丁寧な時間がどの手製本の工房にも確かに流れ、そこで本をつくる人の雰囲気や心をつくっているように思う。
ひとときでもそうした空気を吸い込みながら本を作っていると、出来はともかくとても心穏やかになる……のが私にとって手製本の魅力の一つでもある。
そうした時間と場所を提供してくださっているすべての方々に感謝!
(本日のフランス装。きちんと折る難しさを感じました。でも並装にカバーをかけたフランス装は、自分の文を紙にするなら一番作りやすいかなあ、きちんと折れなくても。)