サキ「耐えがたきバシントン」 Ⅹ章 113回

「私たちは全員、この世でしたことのせいで、あの世でなんらかの罰をうけることになるとでも考えていらっしゃるのですか」クェントックがたずねた。

「無分別がひきおこす罪とは些細なものですけど。それでも無分別から不都合の大半が生じますし、とんでもないもめ事をひきおこすものです。確信しているけど、クリストファー・コロンブスは、アメリカ人の旅行者の集団に発見されたら、終わりのない苦痛を経験することになるでしょう。あの世のことをおそれたり、その不自由さをおそれたりする私は、時代遅れにみえるでしょうけれど。さあ、もう行かないといけませんわ。とある場所の公立図書館を訪れないといけないものですから。これからの予定はご存知よね。カーライルの半身像の正体をあばき、ラスキンの詩についてスピーチをしたりするのよ。たくさんの人がやってきて、「ラビッド・ラルフよ、彼女にかみつくべきだったのでは」を読むことになるわ。覚えておいてね。太ったキューッピッドが日時計に腰かけているメダルをとるつもりでいるから。それから一言だけいわせていただくわ。ほんとうはお願いするべきではないのだろうけど。でも、とても親切そうな目を信じて、厚かましくもお願いすることにするわ。この栗とレバーの、美味しいサンドイッチのレシピを送っていただけないかしら。もちろん何から構成されているのかは見当がつくけど、大事なのは割合なの。チェストナッツがいくらなのか、レバーがいくらなのか、赤胡椒やその他のものがいくら入っているかという割合なの。どうもありがとう。もう、おいとましなくては」

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