チェスタトン「マンアライヴ」一部四章第112回

爆音のような銃声が家の裏手から聞こえ、彼の話はさえぎられた。それとほぼ同時に、馬車にいた見知らぬ男がとびだして、あとには馬車が路上でゆれていた。彼は庭の青い柵を握りしめると、銃声の方向を凝視した。彼は背が低く、だぶだぶの服を着ていたが、敏捷に動く男で、その体は痩せ、魚の骨からつくられたような顔をしていた。ウォーナー医師のように堅固で、つやつやとしたシルクハットをかぶっていたが、それは無造作に後頭部へずり落ちていた。

「殺人だ!」彼は金切り声をあげたが、その声は高く、女性的で、あたりをつんざくような声だった。

 

He was interrupted from behind the house by a bang like that of a bomb. Almost at the same instant the stranger in the cab sprang out of it, leaving it rocking upon the stones of the road. He clutched the blue railings of the garden, and peered eagerly over them in the direction of the noise. He was a small, loose, yet alert man, very thin, with a face that seemed made out of fish bones, and a silk hat quite as rigid and resplendent as Warner’s, but thrust back recklessly on the hinder part of his head.

“Murder!” he shrieked, in a high and feminine but very penetrating voice.

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