チェスタトン「マンアライヴ」一部五章第151回

いくぶん手詰まりの会議をしていると、だんだん靄がたちこめ、あたりが霞みはじめたところに、背のひくい、黒々とした人影が近づいてきたが、その姿は衰弱した黒人さながら、抑圧がまだ十分でないという感じであった。その姿をみると、すぐに親しみと同時に場違いなものを感じたせいで、マイクは心動かされてしまい、いかにも人間らしい軽口がほとばしり出た。

「どうしたんだ、そこにいるのはちびで、騒々しいグールドじゃないか」彼は声をはりあげた。「彼の姿を見ただけで、君の病気もじゅうぶん追いはらえるじゃないか」

 

Towards the synod thus somewhat at a standstill there approached through the growing haze and gloaming a short dark figure with a walk apparently founded on the imperfect repression of a negro breakdown. Something at once in the familiarity and the incongruity of this being moved Michael to even heartier outbursts of a healthy and humane flippancy.

“Why, here’s little Nosey Gould,” he exclaimed. “Isn’t the mere sight of him enough to banish all your morbid reflections?”

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