チェスタトン「マンアライヴ」二部一章第203回

サイラス・ピム博士は抗議して立ち上がった。彼がこれまで証拠として受け取ってきた文書は、事実を冷静に確認したものに限られていた。一般的に被告には、自分たちのやり方で言い分をのべる明らかな権利があるが、こうした田園風景の描写は、彼にすれば(ピム博士にすれば)、まったく関係のないことのように思えた。「主任弁護士に教えてもらいたいのだが」彼は訊ねた。「この事例にどう影響があるのだろうか、雲が珊瑚色をしていたということにしても、鳥がどこにでも飛んで行くということにしても」

 

Dr. Cyrus Pym rose in protest. The documents he had put in evidence had been confined to cold affirmation of fact. The defence, in a general way, had an indubitable right to put their case in their own way, but all this landscape gardening seemed to him (Dr. Cyrus Pym) to be not up to the business. “Will the leader of the defence tell me,” he asked, “how it can possibly affect this case, that a cloud was cor’l-coloured, or that a bird could have winged itself anywhere?”

 

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