製本基礎講座で「列帖装(れつじょうそう)」にトライ
板橋の手製本工房まるみず組の製本基礎講座で「列帖装」にトライする。
まずは講座前の製本ドリル。
636✖️939のY目菊版の紙から、Y目の紙をこれだけの枚数取るとき、効率のいいカットをするにはどう配置?という類の問題が二問。
考えたんだけど一問間違える。
今日の講座は、このドリルで出した答えに基づいて菊版の和紙からペーパーナイフでザックリ切り出していく。
ここでもボーっとすると、どこまでも乳白色の和紙の世界で方向を失って、向きを間違えて切りそうだ……緊張する。
三枚で重ねて一つの折丁に。全部で折丁が五つ!
針でかがる箇所、四箇所にカッターで切り込みを入れる……
きちんと測ったつもりでズレていたり、重ねた折丁がズレていたのだろうか。
完成品は糸がユワユワ不揃いである。反省。
切り込みに針を通したつもりが、別の箇所を針で刺していてズレに気がつき、またもほどいて後戻りする。
失敗ばかりの私、ほどくのだけはスピードアップした。
私のモタモタを優しく見守ってくださるまるみず先生に感謝。
何とか完成したものの反省点多々。
ただ列帖装の良さを知る。
まず和紙なので軽い、手触りがいい。
それから背表紙がなく、糸でかがっているのでフルフラットにひらく。
私は普段重しをおいたりしながら本を開いて、じっくり熟読することが多い。重しをしなくてもフルフラットに開く!なんて素晴らしいと思う。
自分の勉強本は糸でかがって、フルフラットに開くようにしたい。頑張ろう。
今日も外国の参加者が複数。それぞれ素敵な本を作っていらした。紙の本を愛する人間は世界中にいる……のが何となく嬉しい一日でもあった。
↓フルフラットに開く
↓先日、東秩父和紙の里で私が漉いた和紙と葉書も頂いた。
柔らかな光の世界。