製本基礎講座「やわらかい表紙 フレンチリンク 花布をとじる」完成!
中板橋の手製本工房まるみず組の製本基礎講座へ。
三回にわたる「やわらかい表紙 フレンチリンク 花布をとじる」も、すべて終わって何とか完成。
この三回を思い出すと、まるみず組の良いところが詰まっているように思う。
GOOD POINTその1。大きな紙から、自分で紙の目や大きさを考えて切り出すところ。
そんなことを私なんかが出来たのも、まず講義の前の製本ドリルでその大きさに紙を切り出すための問題を計算する。
先生に確認してもらい、切り方も教わったりで、不器用な私も無事に切り出せた。

GOOD POINTその2。今回、フレンチリンクという背中に模様ができる綴じ方をした。
まるみず組では、どんな本でも糸でかがって綴じてこそ手製本、という考えがあるのだと思う。
強力な接着剤が開発されている昨今、糸でかがることをしないで接着剤だけのところが大半だと思う。
でも、まるみず組では糸でかがってこそ手製本、なのだろう。そう言えば、まるみず組のシンボルマークも、糸で本をかがっている人だ。
裁縫が苦手な私は、糸でかがることにとても苦労する。
今回もよく見たら糸がゆわんとしている箇所もある。
それでも一針一針地道にかがっていくと、自然に本を、言葉を大切にしなくては……と書くことへの意識が変わってくる。だって切り出すのも、糸でかがるのもすごく大変なんだもの。

GOOD POINTその3
毎回、講義のときに、先生が作ってくれたその日の制作内容の手順プリントが渡される。このプリントがビックリするくらいとても丁寧で、イラストや図入りで書かれている。
やるそばからすぐに手順を忘れてしまう私も、このプリントさえあれば安心、一人でも何とか作れる気がしてくる。
↓花布を自分で作って、さらに刺繍糸で本に縫いつけた!
大きな紙からふんわり丸い本の完成!
