さりはま書房徒然日誌2026年2月2日(月)

丸山健二『千日の瑠璃 終結8』より九月九日「私は言い分だ」を読む

少年世一が世話をして飼っているオオルリは、実は飼ってはいけない鳥。

オオルリの存在を知った野鳥の会の会員がやってきて「飼ってはいけない」と警察への通報をちらつかせながら言う。

以下引用文。

たまりかねた母親の言葉。

母親は世一を厄介者扱いしていながら、でもやはり世一のことはよく理解しているのだなあと思う。

あの子がオオルリを飼っているのではなく
   あの子がオオルリに生かしてもらっているのだと
      そう激しくまくし立て、

「杓子定規のあんたらにはわからんでしょうがね!」と
   脳天から声を絞り出す母親は
      おのが言葉の正しさに改めて感動し、


(丸山健二『千日の瑠璃 終結8』より36ページ)



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