製本応用講座&パッセカルトン講座
中板橋の手製本工房まるみず組へ。
午後「パッセカルトン講座」、夜「製本応用講座」のダブル講義。
製本ドリルも二枚。紙の目を間違えて盛大に間違えた。
尺や寸など使い慣れない単位も出てきた。でも襖とかのサイズによく合っている単位だと知る。
パッセカルトン講座
今日もひたすら本を解体してゆく。
本の背には、製本のとき順番の目印になるようにタイトル、何折目かという情報が印刷されている。
折丁をかがる糸をスパチュラでつまんでハサミでパッチンと切る……。
結構時間がかかって、三冊のうち二冊半まで終了。あと半冊残っている。

製本応用講座
並装の歌集を上製本にするプランも、本体に寒冷紗とクータを貼り、段々終わりが見えてくる。
タイトルに赤という言葉のある歌集なので、見返しも赤、先生の助言で花布も赤にしたら、なんだかオシャレ。

表紙の革を切り出す。
裏に印をして切り出すのだが、シャーペンだと表に影響するのでサインペンの方がよいとのこと。
革は適当にしまってよいのかと思っていたら、皺ができたり、カビが生えたりするとのこと。
上から押されないように、乾燥した場所で保管しなくてはいけないらしい。
函も作りたいけど何色が……と先生に相談する。
先生はにっこり笑って「ここまで赤できたなら、函も見返しと同じ赤にしましょう」
たしかに『赤色(セキショク)』というタイトルの歌集にふさわしいかも…。

順調に作業していたように見えるかもしれないが、今日もミス。
頭も目もぼーっとしてきて先生が渡してくださった寒冷紗のロールを、トイレットペーパーと思ってうっかり手を拭くのに使いかけてしまった。恥ずかしいかぎり。

まるみずの先生のおかげで大胆に赤を使うことができ、おしゃれな本ができそうで楽しみである。
まるみずの先生の本へのセンスの良さは、本屋で目立つことを一番に考える編集者やイラストレーターとは別次元……と、あらためて今日思ったことが……。
私が自作をせっせと一折中綴じにした「追憶の赤いカンテラ」を見て頂いた。
私が「これでもいいけれど、どこかにちぎり絵で炎のワンポイントを入れたい気もする」と相談したら……。
先生は考えて、カバーの下の本体の部分に入れてみたら……と助言くださった。
カバーをめくったら炎があらわれる……のはオシャレではないか。
編集者やデザイナーにとって、本は一次元の存在かもしれない。
でも、まるみずの先生は本をめくる時の動作と喜びまで想像して作っている。三次元の存在……なのだと思った。