クルーグマンのブログ「強欲は善か」NYT

2012年 5月23日

Was Greed Good? – NYTimes.com.

ディベートが絶妙な方向に転じ、ロムニーのベインキャピタル社での経歴に関する討論になったときに気がついたことがある。それは右傾化した連中も、それから社会事情に疎い多くの連中も、映画「ウォール街」の投資家ゴードン・ゲッコーが基本的に正しいと信じているということだ。ゲッコーみたいな輩が成功する以前、右翼たちの主張では、アメリカのビジネスは活気に欠け、生産性にも欠け、競争力にも欠けていたと言う。そして企業買収のLBO(レバレッジバイアウト)の嵐が吹き始め、ついには経済社会のエネルギーが爆発してしまったのだと言う。

私が言ったように、右翼の連中には皆、こうしたことが起きたと思いこんでいる。でも、言うまでもなく、この話にはちっとも真実が含まれていない。

アメリカにおけるビジネス(あるいは政治)のルールが変わり始めた1980年あたりから、世論の趨勢がどう変わってきたのか見てみよう。趨勢を導関数の値にして成長率を示すように、ログスケールを用いている。大きな加速的上昇があるだろうか?私にはそうは見えない。ベインキャピタルのようなタイプの投資家が誕生してから、生産物の成長率はスピードが落ちてきている。

(英文記事の表をご覧ください・・・訳者注記)

では、競争性についてはどうなのか。大きな貿易赤字を累積していくかわりに、世界市場で競争力をつけて売り始めたのだろうか。もちろん、それも違う。

(英文記事の表をご覧ください・・・訳者注記)

では、何が変わったというのか。それはだ、収入が急激に不平等に分配されるようになったということだ。

(英文記事の表をご覧ください・・・訳者注記)

おそらくこれで説明がつくだろうけど、欲望だらけの力が解き放たれたあとで、偉業がなされたと右翼の連中が思いこんだ(そう、思いこみにすぎないのだが)理由は、収入分配をめぐるこの変化のせいだ。本当のところ偉業というのは、右翼の親分のためのものだったのだ。普通のアメリカ人にとっては、これっぽっちも偉業ではなかったのにね。

( Lady Dada訳・B.Riverチェック)

 

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