再訳 サキ『耐えがたきバシントン』№78

正直なところ衆目を集める事実なのだが、彼女の人間狩りときたら、一匹以上の獲物を追いかけるので、避けがたい恋の別れというものが訪れるのだが、彼女も、相手も、当惑することもなければ、仕返しをすることもなく、むしろ心待ちにするほどだった。年頃の娘たちを引き寄せるような時が過ぎても、彼女も、相手も、自分の人生が台無しにされたと相手を責めたてることはなかった。せいぜい週末が混乱したという程度のものであったろう。

Also the honestly admitted fact that, in her human hunting, she rode after more than one quarry, made the inevitable break-up of the affair a matter to which both could look forward without a sense of coming embarrassment and recrimination.  When the time for gathering ye rosebuds should be over, neither of them could accuse the other of having wrecked his or her entire life. At the most they would only have disorganised a week-end.

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