製本基礎コース41回 改装本 革装・丸背08回 表紙骨組
クータをつけたり、花布をつけたり……は大体角背と同じ。
花布部分との背中の段差を紙を当てて埋めるそうだ、丸背の場合。
本文、ボール紙を薄めのカード紙でくるみ、丸背のラウンドを作る。
色々はみ出していたりする度、先生が気がついて直して下さる。有り難い。

今日作業をしていたら、入り口から何やら人の声が。工房から姿は見えないが、声に聞き覚えがある。
ひょっとしてもしかしたら……と確かめに行ったら、そこには短歌講座の友の顔があった。
明日からのコンクール開催の場所を確認するため、炎天下はるばるまるみず組まで来てくださったとのこと。
偶然、そのとき私もいたのだ。
なんて有り難い。
こんな炎天下なのに。
手術されたばかりなのに。
有り難いやら、申し訳ないやら。
でも、まるみずの先生に頂いた案内葉書が、こうして人を呼ぶのだなあと不思議な感動。
それにしても手製本に関心を持つのは、なぜか短歌の方々が圧倒的に多い。
翻訳、小説書き、編集の人は大体「へえ、そんな世界があるんですか」で終わってしまうことが多い。
でも短歌や詩の人は「私も作ったことがある」「見てみたい」「やってみたい」と積極的な反応の方が多い。
短歌や詩の特性を感じる。
ちなみに私が手製本をはじめたのも、短歌の方から「まいたけ社」という名前で随分可愛い、工作品みたいな歌集を作っている方のことを教えてもらったのがきっかけだ。
短歌や詩と手製本は親和性があるのだろうか?