アルフレッド・マーシャル 経済学原理 1.Ⅱ.21

§4 他の場合同様にこの場合でも、心にとどめておかなければいけないことがある。それは、たとえ消費されるとしても、お金を稼ごうとする欲望は、必ずしも、低い次元の動機から生じないということである。お金とは、目標にむかう手段なのである。そして、もし目標が高尚なものだとすれば、目標実現のため、手段を求めようとする欲望は卑しいものではない。仕事をしながら大学を出ようと一生懸命に働き、できる限り貯金している少年が、お金を喉から手が出るほど欲しがっているとする。だが、その少年がお金を切望しても、卑しいことではない。簡潔にいえば、お金とは一般的な購買力であり、すべての目標を達成するための手段としてみなされるものである。その目標が低いものだろうと、高いものだろうと、また物質的なものであろうと、精神的なものであろうと関係ない。(1..21

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